一度掴んだら手放したくない理由
「自己破産対策支援協会認定アドバイザーあまいち」として、法人・個人問わず借金解決の相談に乗ってます。
あなたが余程の資産家ではない限り、お金とはいただいたチャンスとご自身の努力によって掴み取るものだというのは周知の事実です。
ですから、一旦手にしたお金を離すまいとするのは不思議ではない感覚です。
ここであなたに質問しますね。
問1)
あなたは100万円をもらいました。
与えられた選択肢は2つです。
・じゃんけんで勝ったらもう100万円もらう
・何もしないでもう50万円もらう
あなたはどちらを選びますか?
大半の人は確実性を取って後者の150万円をもらうでしょう。
では少し質問を変えますね。
問2)
あなたは200万円をもらったとします。
与えられた選択肢は次の2つです。
・じゃんけんで勝ったらそのまま、負けたら半分失う…つまり負けたら100万円になる。
・何もせず50万円失う…つまり勝ちも負けもなく150万円をもらう
こうすると、じゃんけんをするほうが魅力的に思えるのではないでしょうか?
でもよく見ると、どちらに転んでも結果は前問と同じ事です。
確実な150万円を選ぶか、じゃんけんを選んで勝って200万円を、負けて100万円をもらうか…
問2のほうがじゃんけんをしたくなりますよね。
全ては言い回しのなせる技です。
問1では確実な選択肢で「もらえる」という言い方をしました。
問2では確実な選択肢で「失う」という言い方をしました。
問1と問2ではこの様に考えが変わる事を行動経済学では「損失回避」と言います。
この傾向は様々なお金に関する決断で影響します。
人間は誰しも得をしたいと思いますが、それ以上に損をしない事に一生懸命になります。
少しでも損をすると思うと、そちらに気を取られて、もっとを得をする可能性を後回しにします。
身近な例で挙げると、ネットショッピングの納期がそれにあたります。
あなたが商品を買ったら納期が1ヶ月と言われました。
しかし、配達予定日の前日に、納期がもう2週間遅れますと言われました。
あなたの気分は良くないはずです。
抗議するかもしれませんね。
でも最初から6週間と言われていたら抗議はしないはずです。
これはあなたが4週間後の確実性に支払いをしており、2週間という想定外の待ち時間が明確な損として認識されているのです。
人間は損が大嫌いな生き物です。
この傾向は借金相談においても多数見受けられます。
・手取り20万円の会社員が毎月手取り以上の返済をしていたのに、その返済を放置する事により給料が5万円差し押さえられて大騒ぎする。
→本来は返済額が大幅に減っているのに、もらえるはずの給料から差し引かれる事が腑に落ちない
・自宅を担保に取られており、手放したくないが故に過度な返済を強いられている。
→担保物件を手放せば丸腰になるので、残債がいくら残ろうと放置できるし、ある方策を取れば住み続ける事も可能なのに、一旦手に入れた自宅は何が何でも取られたくないという心理状況
・先祖代々引き継いできた会社を潰したくない。
→採算の取れる事業や従業員・得意先を第二会社に移管する事により債務の無い状態での事業展開が可能
・スキーム費用を払いたくない(もしくは払えない)ので自力での解決を目指す
→知識が無い状態で見よう見まねで実践し、スキーム費用の何十倍もの財産を奪われる事に…
これら全部、「一度手にしたものは離したくない」という心理状態に起因するものです。
借金の返済にお困りの方は心理状態が冷静ではいられない方がほとんどです。
心理状態が通常の状態でなければ、人間はより本能に近い行動を取ります。
それが冒頭の「損失回避」です。
この損失回避は進化生物学的に深く根付いた性質だそうです。
哺乳類なら多かれ少なかれどんな動物でも持っているという研究結果をイエール大学のローリー・サントス教授が発表しています。
要は本能に近い感覚ですね。
ですから、もれなく人間も危機的状況に陥った時には本能に近い判断をしてしまう。
本能におもむくのは非合理です。
非合理な判断をしてしまえば壊滅的な事態を招きますから、有事にこそ物事を俯瞰できる冷静かつ客観的な判断が必要という事ですね。
「その担保物件、手放したほうがはるかに楽な人生が開けてきますよ。」
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